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インタビューinterview

人材育成を通して業界にとって、お取引先様にとっての存在価値を創り上げる

株式会社サンライト小西 代表取締役社長

小西 哲也

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株式会社サンライト小西様は、現社長の小西 哲也様が1992年に代表取締役社長に就任し、遊技場様・メーカー様の架け橋となる遊技機の中間卸として歩んで来られました。業界の大きな変化を迎える中、お客様・メーカー様・従業員さんに対し、どう接していくのか、リアルなご意見、具体的なお取り組み内容を聞かせていただきました。

株式会社アイキャッチ(以下ア)
小西様(以下小)

マイスター制度を導入し、技術向上から安心・安全、そして次のビジネスにつなげていく

品質基準という点で、サンライト小西様では「マイスター制度」を導入されているとのことですが、その経緯をお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?
マイスター制度というのは、社内で定義付けした、資格のようなものですね。中大手のパチンコ店様から求められるパチンコ台の品質があり、当然それ以上のものを提供していくためには、一流の技術者が必要です。そのため近い将来、大手のパチンコ店様から安心して機械を預けていただいたり、中古機の点検を依頼される企業になれるよう、社内で技術者を育てる体制が必要だと感じました。マイスター制度がさらに拡充できれば、今のお客様に対してより、付加価値を付けた形でサービスを提供できると思っています。
なるほど、品質向上のための取り組みということですね。
美しさやセキュリティ面など、できるだけ新台に近い形で提供していきたいと思います。実際に、今うちが品質向上の仕組みを作っていることを知られたお客様から、お仕事のオファーをいただけています。それがうちの営業の者のスキルアップや意識の向上にもつながっていますし、安心安全な会社というイメージもさらに強くなっていくのではないかと。また、お客様には「これだけの設備があるならぜひお願いしたい」と思っていただければ、我々に優先的にお話をいただけるのではないかと。単に点検作業に力を入れます、というだけではなくて、新しい需要が生まれて、次のビジネスにつながっていくというイメージです。
遊技場の今後はどのように変化してくると思いますか?
業界の話をすると、2017年以降は、一般ユーザーにとって遊びやすい、ギャンブル性の低いパチンコに変わっていきます。長い時間遊べるようになることで、パチンコ店が安定的に経営していける市場になる。ただ、2017年は特に淘汰が激しい年になると思います。この2~3年の間に、今全国に11,000店舗あるパチンコのホール数も、下手したら8,000店舗くらいまで落ちるのではないかと予測されてるんですよね。つまり、中大手さんがより台頭されて、我々はそこの品質基準に合わせたものを提供できる会社でなければ残っていけない時代に入ってくると予測しています。
市場が狭くなる上での品質のブランド化ということですが、「遊技」という視点で見たときに、他にどのような遊技機器が競合してくると思われますか?
SNSや、ソーシャルゲームなどが競合になってくるでしょうね。今、若い人のパチンコ離れが多いですから、ユーザーに若い層が取り込めていないというのが、パチンコ業界の問題になっています。少子化の問題でもあるし、それに輪をかけて初心者人口も比率的に減っているというところでしょうね。

「1%超え」の仕事をすることで、業界から必要とされ続ける存在になっていく

業界を背負われるサンライト小西様が、今後メーカーさんと協力してやっていきたいことなどはありますか?
業界全体が厳しい状況なので、メーカーさんも営業担当者の人員を減らしているところもあります。そういう時に、我々がメーカーさんに代わって営業することで逆にビジネスチャンスにつながるコラボレーションを生み出したいと思っています。いつでも我々にメーカーさんからお声かけてしていただけるような体制を作るためにも、人財育成を強化しています。それが今では浸透しはじめて、少しづつメーカーさんから声をかけて頂けるように変化しつつあります。ピンチの中にもチャンスはあるんだなと。心がけているのは、メーカーさんが抱く期待値に対し「1%超え」の仕事をすることです。そこを超えていくと、何かあった時に反射的に依頼されます。現実そういった関係に近づいてきてるなという手応えを感じています。市場が縮小して、競争相手も淘汰されていく中で、もっと業界内で必要とされる会社になっていこうと思います。その時に、健全な価値観をもった社員さんが数多くいれば、業界にいい影響を与えることができますので、人財育成を通して業界を良くしていきたいなという思いを抱いています。

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